失敗しない任意売却!専門家が教える安心解決4つのポイント
住宅ローンの返済が難しくなったときに「任意売却」という選択肢があるのをご存じでしょうか。任意売却は、競売に比べて様々なメリットがある一方、知識や準備が足りないまま進めてしまうと思わぬトラブルに発展することもーーだからこそ、失敗しないためには事前に知識として知っておくことと専門家のサポートを受けることが欠かせません。
この記事では、任意売却に精通した専門家が、安心して任意売却を進めるための4つのポイントを分かりやすく説明します。このポイントを知っておけば、万が一のときにも後悔のない選択ができるはず!大切なご自宅を守るためにも、ぜひご一読ください。
株式会社いちとり
代表取締役/代表相談員
林 達治
東証一部上場不動産会社、外資系金融機関、任意売却専門会社を経て、日本全国の不動産を対象とした任意売却を専門に扱う「株式会社いちとり」を東京都新宿区に設立。
勇気を出して相談してくださったご相談者様に最後まで寄り添ってサポートすることを信条に、現在も会社代表を務めながら代表相談員として、住宅ローンの悩みを抱える方々の問題解決のために精力的に活動している。
長年培ってきた任意売却に関する豊富な知識と経験を活かして、個人・法人問わず、年間500件以上の相談を受けており信頼も篤い。
ポイント①|任意売却の基本を押さえる
任意売却は、競売とは異なり、持ち家をできるだけ有利な条件で売却できる方法として注目されています。しかし、「なんとなく聞いたことはあるけれど具体的にはよく分からない」という方も多いのではないでしょうか。
任意売却には、競売とは違う手続きの流れや注意点などがあります。まずは、任意売却の基本を押さえておきましょう。
任意売却と競売の違いとは
任意売却と競売は、どちらも住宅ローン滞納時に実行される不動産売却の手続きですが、性質や進め方に大きな違いがあります。
まず、任意売却は、債権者の同意を得て不動産を売却する方法で、基本的には通常の不動産取引と同じプロセスで行われるため周囲に知られるリスクが低いという点が特徴です。
一方、競売は、裁判所による強制的な手続きとして行われ、市場価格よりも安い金額で不動産が売却されるのが一般的です。また、競売情報は、裁判所の掲示板やインターネット情報サイトなどでも一般公開されるため、近隣住民や知人など周囲に知られる可能性も高くなります。
したがって、競売を回避したいと考えた場合、多くの方にとっては任意売却の選択がメリットのある解決方法といえます。
【参考】BIT|不動産競売物件情報サイト ※BITのサイトに移行します(外部サイト)
任意売却を勧めるケース
任意売却での解決をお勧めするケースとして挙げられるのは、住宅ローンや借入金を滞納した場合です。
特に、滞納が3〜6ヶ月以上続くと、債権者から「期限の利益喪失通知」が届き、残金一括での返済を求められることになります。そして、一括での返済ができないようであれば、そのまま競売手続きへと進行していくのが一般的な流れです。
また、不慮の収入減や経済的な事情により、ローンを完済できる見込みが立たなくなった場合にも、任意売却は競売回避のための有効な選択肢となります。そのほか、差押えや離婚による財産分与が絡むケースでも、任意売却が利用されることが多いです。
【関連コラム】住宅ローン滞納における「期限の利益の喪失」とは
任意売却の仕組みと流れを知る
任意売却のプロセスは、相談から売却完了まで明確なステップを踏んで進められていきます。では、そのステップをみていきましょう。
- 専門家への相談
まずは、任意売却の専門家に相談し、財務状況や債権者との関係を整理します。 - 不動産査定と債権者へのアプローチ
次に、不動産の市場価格を調査し、債権者の同意を得て売却の準備を進めます。 - 販売活動
その後、購入希望者を募集して購入申込みを受け付けます。(但し、購入希望者が住宅ローンを利用する場合には、融資審査を進めてクリアする必要があります) - 契約・決済
最後に、不動産売買契約を締結し、売却代金を債権者へ支払う(返済する)ことで任意売却は完了します。
このように、任意売却は競売手続きとは異なり、債務者と債権者でスケジュールを調整しながら計画的に進めることができますので、競売を回避するためには有効な選択肢となり得ます。
ポイント②|専門家への相談の重要性を理解する
人生には、自分だけでは解決が難しい問題に直面することがあります。特に、任意売却のような煩雑な手続きが必要な場面では、専門的な知識や経験が求められるものです。もしかしたら「インターネットで調べれば何とかなる」と思う方もいるでしょう。しかし、間違った情報や自身が置かれている状況に合わない選択によって、取り返しのつかない事態に陥るケースも少なくありません。
では、このようなときに専門家へ相談することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。また、なぜ専門的なサポートが重要なのでしょうか。その理由や具体的な効果について説明していきます。
適切な専門家の選び方:ポイントと注意点
任意売却を進める際、専門家の選び方が問題の解決においては非常に重要なポイントとなります。つまり、不動産取引の知識が豊富で、債権者との交渉経験が豊富にある専門家を選ぶことが成功への鍵といえるでしょう。
東京都内では、任意売却に特化した専門会社がいくつかあり、各社それぞれに強みがあります。そこで、適切な専門家を選ぶにあたってのチェックポイントをお伝えします。
- 過去の実績が明確になっているか
- 相談者の意向に寄り添い、親身に対応してくれるか
まず、過去の実績が明確になっている会社を選ぶことが大切です。ホームページや口コミを確認し、競売回避やローン滞納の解決にどれほど成功しているかに注目してみてください。また、相談者の意向に寄り添い、親身になって対応してくれるかどうかも重要なポイントです。
信頼できる相談窓口のチェックリスト
信頼できる相談窓口を見つけるためには、事前にチェックすべきポイントを押さえておくことで、安心して相談を進められます。以下は、チェックしておきたいポイントの一例です。
- 無料相談が可能か
初回の相談で費用が発生しないか確認し、気軽に話しやすい窓口を選びましょう。 - 実績があるか
任意売却の成功例が多い企業、物件の所在地に近いエリア(例えば、関東にお住まいの場合、東京・神奈川・千葉・埼玉エリア)で多数の成功事例を持つ専門会社を検討してください。 - 対応は早いか
任意売却は時間が限られているため、スピード感を持って対応してくれる業者を選びましょう。 - 説明は明確か
複雑な任意売却の流れを分かりやすく説明してくれる業者は信頼性が高いです。
逆に、相談した際に「情報提供が曖昧」「無理な契約を迫る」といった兆候が見られる業者には注意が必要です。
専門家が解決に導いた成功事例
専門家が間に入り、任意売却に成功した事例も数多くありますので、ここで一例を紹介いたします。
例えば、住宅ローンの滞納が続いて競売のリスクが迫る中、任意売却の専門会社が債権者と粘り強く交渉を重ねた結果、競売を回避して任意売却を成立させたケースがあります。この事例では、適切な購入希望者を確保し、売買契約をスムーズに進めたことで住宅ローンの滞納問題が解消されました。
また、引越し費用を債権者との交渉で確保したケースや、購入者との交渉で賃貸契約によって住み続けられるように手配した成功例も報告されています。これらの実例は、任意売却が競売と比較して相談者に有利な解決策であることを証明しています。
株式会社いちとりは、東京都新宿区にある任意売却を専門に扱う不動産会社です。当社では、豊富な専門知識と数多くの実績をもとに、競売を回避したいと希望される方への柔軟なサポート体制を整えています。
ポイント③|任意売却の具体的なステップを把握する
生活をしていく中で、予期せぬ出来事や困難な選択を迫られる瞬間は、誰にでも訪れる可能性があります。特に、住宅ローン滞納のようなお金に関係する問題は、後々の生活にも大きな影響を与えることが少なくありません。漠然とした不安や知識不足によって行動ができなかったり、どこから手をつけてよいのか分からなかったりする方もいるでしょう。
そのような時、任意売却を進めるための具体的なステップを知っているだけでも大きな安心につながります。ここでは、任意売却手続きの注意すべきポイント、そして、不安や心配事を解消しながら着実な第一歩を踏み出すための方法をご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
正確な財務状況の把握方法
任意売却を成功させるためには、まず正確な財務状況を把握することが必須です。住宅ローンの残高、利息、滞納期間などの詳細はもちろんですが、その他の借入れ状況や、月ごとの収入・支出なども整理しましょう。この整理は、債権者と交渉を進める上において欠かせない準備となります。
また、事前に専門家に相談することで、プロの目線で必要な情報を整理するサポートが受けられます。正確な財務状況の把握により、無駄なく効率的に手続きを進めていくことができるようになります。
債権者との交渉をスムーズに進めるには
任意売却では、債権者との交渉は避けられません。任意売却を進めるには債権者の合意が必要であり、そのためには正しい情報提供と適切な交渉が求められます。債権者との交渉をスムーズに進めるにあたっては、現状の財務状況や滞納事由、任意売却の計画などを明確に提示する必要があります。
また、任意売却の専門会社に依頼することで、豊富な経験を持つ専門家が交渉を代行し、有利な条件を引き出す支援をしてくれます。特に、競売回避を目指す場合には専門家の存在は強い味方となるでしょう。
不動産価値を高める売却準備のコツ
任意売却は、あくまで不動産の売却活動となるため、できる限り良い条件で売却を進めるための準備が必要です。まずは、不動産の清掃や手入れを行い、第一印象を良くしておくのがポイントです。
また、東京都内など競争の激しい不動産市場では、適切な価格設定が売却のスピードを左右します。この部分についても、任意売却専門会社のアドバイスに従うことで、的確な価格や準備方法を選択することができるでしょう。信頼できる専門家と共に作業を進めることで、余計なトラブルを回避し、安心して売却が進められる環境を整えられます。
ポイント④|トラブル回避のための注意点を確認する
日常生活を送っている中で、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうことがあるかもしれません。任意売却においては専門的な手続きが行われますので、ひとつの判断ミスが大きなリスクに繋がることもあります。しかし、事前に注意点を確認しておくことで、無用なトラブルを回避できるかもしれません。
ここでは、任意売却を検討する上で、トラブルを未然に防ぐための心構えや、あらかじめ意識しておきたいポイントなどをお伝えします。
悪徳業者とのトラブルを回避する方法
任意売却を検討する際には、信頼できる専門家を選ぶことが重要ですが、残念ながら一部には悪徳な業者も存在します。トラブルを避けるために、業者選びの際にチェックしておきたいポイントをいくつかご紹介します。
1.正規資格があるかどうか確認する
話をする相手が「弁護士」や「宅地建物取引士」など、正規の資格を保有しているかどうか確認しましょう。そして、成功報酬をうたいながらも、手続きが始まった初期段階で高額な費用を求めてくる業者には注意が必要です。信頼できる業者であれば、詳しい説明があり、質問にも丁寧に答えてくれるはずです。
2.直接肌で感じた印象を大切にする
インターネット上の口コミも参考にはなりますが、誇張された情報が含まれている場合もありますので、あくまでひとつの判断材料として利用しつつ、相談したときに直接感じた印象を大切にしてください。任意売却のプロセスを一緒に進めるパートナーだからこそ慎重に選ぶことが重要です。
トラブルになりがちな具体的事例と対処法
任意売却では、多くのメリットがある一方で、注意を怠るとトラブルに発展する可能性もあります。
事例1:市場価格よりも大幅に低い金額で不動産売却を進めようとするケース
〈対処法〉自社の利益しか考えない悪徳業者が、知識の乏しい顧客に対してよく行う手段です。悪徳業者の一方的な営業トークに騙されないよう、まずは適切な市場価格を知るために、複数の不動産業者に査定を依頼することが有効です。
事例2:契約内容の確認不足により、想定外の費用が発生するケース
〈対処法〉例えば、任意売却において引越し費用などが確保されない内容であったとすると、引越し費用は自身で全額負担しなければなりません。契約の前には、特約等も含めてすべての条件を十分に確認し、少しでも不明な点があった場合には事前に解決しておくことが有効です。
競売を避けるための任意売却は、タイミングが重要です。特に「期限の利益喪失通知」が届いた場合には、その後、競売に向かって手続きがスタートしていきます。速やかに行動することが求められるようになりますので、事前に信頼できる相談先を見つけて早めに相談することを心がけましょう。
【関連コラム】任意売却を依頼するならここ!依頼先選びのポイントを伝授
法律・契約に関する特に注意すべきポイント
任意売却では、法律や契約の知識が必要となる場面が多々あります。そのため、契約内容をしっかり確認し、不明点を解消した上で進めていくことが重要です。特に、住宅ローンの滞納額が増えるにつれて債権者との交渉も複雑化してくるため、専門家の協力が欠かせなくなります。
契約書では、不動産の売却価格、引渡し期限、引越し費用の支払いの有無や条件など、細かい点を確認する必要があります。また、任意売却では、債権者が合意しないと契約が成立しませんので、事前にスケジュール管理をしっかり行い、時間に余裕を持つことが大切です。
まとめ
任意売却は、専門的な知識と経験が求められる手続きです。知識や準備の足りないまま成り行きで進めていってしまうと、意外なところでトラブルが起きてしまうことがあります。この記事では、安心して任意売却を進めるための4つのポイントをご紹介しました。万が一のとき、地に足のついた冷静な判断と決断ができるよう、ポイントの再チェックを行ってみてください。
株式会社いちとりは、東京都新宿区にある任意売却専門の不動産会社です。任意売却を専門に扱う会社は、普段より法律や契約の知識を収集して備えています。相談には勇気がいることもあるかと思いますが、専門家の力を借りることで予期せぬトラブルを防ぎ、スムーズな解決を目指すことが可能になります。住宅ローン滞納でお困りの場合には、まずは一度、株式会社いちとりまでご相談ください。