資産運用の一環として、不動産投資の需要が高まっています。
特にワンルームマンションなどは、資金も少なくて済み、気軽に始められることから、最近では若い人達の参入も多くなっているようです。
目次
不動産投資とは
不動産投資とは、不動産を購入して第三者に賃貸し、家賃収入を得るという投資方法です。
主に次の2つの投資方法があります。
- 一棟買い投資
- ワンルーム投資
①の一棟買い投資とは、戸建て住宅や集合住宅を丸ごと一棟購入して貸し出す投資方法です。
初期費用がかなり高額になる分、上手く運用していくことができれば多くの賃料収入を得ることができます。
それと対比して、
②のワンルーム投資とは、マンションやアパートなどの一部屋を購入して貸し出す投資方法です。
初期費用は一棟買いに比べて少なく抑えられますが、その分、賃料収入も少なくなります。
不動産投資の収益
不動産投資の収益についても、大きく分けて2つあります。
- 売却益
- 運用益
①の売却益とは、不動産の価値が上昇した時に売却して得ることができる利益のことです。
売却金額から購入金額を差し引いた差額が、この売却益となります。
②の運用益とは、毎月の家賃収入で得られる利益のことです。
賃借人がいる限り、毎月必ず入ってくる賃料収入がこの運用益となります。
ワンルームマンションとは
ワンルームマンションとは、一部屋ずつがコンパクトな設計で、居室にバス、トイレ、キッチンという設備が配置されているマンションのことです。一般的に20㎡前後、すなわち約12畳ほどの物件になります。
シンプルで賃料が安いので、単身赴任の会社員や学生などに利用されることが多いマンションです。
資産運用として人気のあるワンルームマンション投資
近年、ワンルームマンション投資で資産運用する個人投資家が増えてきています。
会社員や公務員などが多いようですが、最近はOLや看護士など女性の投資家も増加傾向にあります。
自己資金が無くても、金融機関の融資によって気軽に購入できるようになったからではないかと推察されます。
しかし、投資用不動産としてのワンルームマンションには、メリットとデメリットがあります。
ワンルームマンション投資のメリット・デメリット
ワンルームマンション投資には、次のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
ワンルームマンション投資のメリットとしては、次のようなことが挙げられます。
少ない資金で始められる
ワンルームマンションへの投資は、一棟買いの投資に比べて少ない資金で始められます。
初心者でも取り組みやすいため、不動産投資の最初に選ぶ方も少なくありません。
エリアや物件を見極めれば、安定した賃料収入が得られる
需要が高いエリアであれば、安定した賃料収入を見込むことができます。
今までは、東京都内の物件であれば安定して3〜5%程度の利回りが期待できていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響から、これまでとは違う生活様式を求める人も増えてきています。対象物件を選ぶ際には、今まで以上に慎重になる必要はあるでしょう。
生命保険代わりに活用できる
ワンルームマンションに限らず、不動産投資はいざという時の生命保険代わりになります。
不動産投資をした本人が亡くなった場合、遺族が相続して家賃収入を継続して得ることができます。さらに、ローン支払い中であっても団体信用生命保険(団信)に加入していれば、契約者が亡くなったり、高度障害状態になったら、残債務を清算することもできます。
年金対策として活用できる
ワンルームマンション投資は、年金代わりとしても活用することができます。
サラリーマンであれば、給与所得のあるうちにローンを完済することで定年退職後は家賃収入が収益となり、年金額を増やすことができます。賃貸経営を管理会社に委託することで手間もかからず収入を得られるという点も、不動産投資が年金対策に向いているポイントです。
減価償却による節税効果がある
マンションは、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造など堅牢な建物であることが多いです。耐用年数は47年と長く、減価償却などの減税が長期間にわたって受けられるメリットがあります。
株式投資などに比べて安全性が高い
毎月安定的に家賃収入が入るマンション投資は、長期的な収益が見込める投資です。
FXや株式投資に比べ長期にわたる収益性の面で優れているといえます。資産運用に安定性を求める場合には良いでしょう。
デメリット
次に、ワンルームマンション投資のデメリットも見てみましょう。
空室リスクがある
建物一棟買いの投資であれば、何部屋か空室になったとしてもすぐに賃料収入がゼロになることはありません。
しかし、ワンルームマンション投資の場合は、購入した一部屋が空室になるとたちまち家賃収入が無くなってしまいます。そのため、ワンルームマンション投資を行っている投資家は、複数のワンルーム物件を所有してリスク分散をしている方が多いです。
入居者の入居期間が短い
ワンルームマンションは、居住者が単身に限られることが多いです。
一人当たりの居住期間が短く入退去の頻度が多ければ、都度、ルームクリーニングや修繕費用、新規契約の際の仲介手数料などがかかります。空室率だけでなく、居住期間も収益に影響してくる重要な要素となります。
価格下落リスクがある
建物の価値は、築年数と共に減っていきます。
特に賃貸マンションの場合は、新築が好まれる傾向にあるため、築年数が1〜2年経過しただけでも物件価格が想像以上に減少するものも珍しくありません。
また、物件の資産価値は周辺環境や立地、設備や修繕計画など複合的な要因の影響を受けるものです。物件購入の際には、このような情報を慎重に検討するようにしましょう。
ワンルームマンションの投資方法
今回は、ワンルームマンション投資について説明してきましたが、ワンルームマンション投資を成功させるためには、「購入物件」と「収支計画」に注意が必要です。
ワンルームマンション投資においては、まず中古物件を購入することをお勧めします。そして、短期的に大きなリターンは期待できませんので、長期的な目線で収支計画を立てて投資することが重要です。