住宅ローンの支払いが苦しいときでも、やってはいけないこと4選
新型コロナウイルスの影響で、住宅ローンや税金等の支払いが困難になられてきた方からのご相談が最近増えてきております。
状況が状況ですので、借入をしている金融機関などへ相談することで、当面の支払いについては猶予等の措置が得られるかと思いますが、それも「当面の措置」であって、住宅ローンの支払いが免除されるという訳ではありません。
逼迫した状態は、根本から解決しなければ、その状態から抜け出すことは困難です。
住宅ローンや税金等の支払いが苦しくなったとき、多くの方がしてしまいがちなのが、
【1】 税金や健康保険料などの支払いを後回しにして、住宅ローンの返済に充てる
【2】 一時的に消費者金融などから借入して、住宅ローンの返済に充てる
【3】 全ての支払いを放置してしまう(何もしない)
【4】 突然訪問してきた人など、とりあえず誰でもいいからと頼ってしまう
上記のような行動です。
しかし、このような行動は、これから先の人生を大いに狂わせてしまう恐れがあります。
どんなに住宅ローンや税金等の支払いが苦しくても、絶対にしないようにしていただきたいと思います。
【1】 税金や健康保険料などの支払いを後回しにして、住宅ローンの返済に充てる
いちとりの任意売却ブログにおいても、何度となくお伝えしておりますが、「住宅ローンの支払い」と「税金や健康保険料などの支払い」、優先すべきものは後者です。
心理的なことも影響し、催告や督促が頻繁に届く住宅ローンの支払いを優先しがちですが、今後の生活を考えたときに厄介なのは断然、税金等に関する租税公課の滞納なのです。
【2】 一時的に消費者金融から借入して、住宅ローンの返済に充てる
生活が苦しくなると、とりあえず今をしのげれば・・・という思いが強くなるため、金利のことなどさておいて、つい消費者金融(さらには闇金)などに手を出し、住宅ローンの返済に充てるという方法に走る方もいます。
借金返済のために、その借金より高い金利でお金を借りて返済に充てるという行為は、悪循環でしかなく、かえって事態を悪化させてしまうということは誰の目にも明らかです。
単に問題を先送りしているだけで、多重債務に陥るだけでなく、いたずらに質の悪い債権者を増やす行為に他なりません。
いざ問題を解決しようとした時に大きな弊害となる恐れがあります。
【3】 全ての支払いを放置してしまう(何もしない)
住宅ローンや税金等の支払いが苦しく、滞納が始まったにも関わらず、支払いを放置して何もしないとなると、残された道は競売(または公売)のみです。
もう既にご存知だとは思いますが、競売(公売)になってしまうと、ご所有の不動産は安価で強制的に売却され、ご自宅からも退去せざるを得なくなります。
そして、家も無いのに住宅ローン残債務の返済だけが残されます。
【4】 突然訪問してきた人など、とりあえず誰でもいいからと頼ってしまう
差押や競売申立がされると、電話や郵送物のみならず、突然自宅に訪問してくる人などが出てきます。
もちろん、全員が全員悪い人というわけではないでしょうが、「突然」の行為には最大限の注意を払って対応してください。
相手の困窮している状況に付け込んで、不動産を騙し取ろうとする悪質な業者もいますので、「突然」の人には、いきなり相談したり依頼したりせず、一旦考える時間を設けるようにしていただきたいと思います。
自分でもどうしていいか分からない状況に陥ると、通常なら理解できるようなことも思考が廻らなくなる場合があります。
何をしたらいいか、どうしたらいいか、不安になったり分からないことが出てきたときには、一度、いちとりまでご相談ください。