自己破産しかないと思っていませんか?「任意売却」で人生を立て直す方法

住宅ローンの支払いが困難になってしまった――。

そのような状況に直面すると、多くの人が「もう自己破産しかない」と思い込んでしまいがちです。
確かに、自己破産は借金をゼロにできる強力な手段ではありますが、その代償として、長期間にわたる信用情報の損失や、生活・仕事への影響は避けられません。

しかし実は、自己破産の前に検討できるもうひとつの選択肢があることをご存じでしょうか?

それが「任意売却」です。

この記事では、自己破産と任意売却の違いや、任意売却を選ぶべきタイミング、そしてそのメリット・注意点について、わかりやすく解説します。
後悔のない決断をするために、ぜひ最後までお読みください。

【執筆】

株式会社いちとり
代表取締役/代表相談員

林 達治

東証一部上場不動産会社、外資系金融機関、任意売却専門会社を経て、日本全国の不動産を対象とした任意売却を専門に扱う株式会社いちとりを東京都新宿区に設立。

勇気を出して相談してくださったご相談者様に最後まで寄り添ってサポートすることを信条に、現在も会社代表を務めながら代表相談員として、住宅ローンの悩みを抱える方々の問題解決のために精力的に活動している。

長年培ってきた任意売却に関する豊富な知識と経験を活かして、個人・法人問わず、年間500件以上の相談を受けており信頼も篤い。

目次

自己破産と任意売却、それぞれの特徴とは

「自己破産」と「任意売却」は、どちらも住宅ローン返済が困難になったときに選ばれる選択肢ですが、その内容や影響は大きく異なります。

まずは、それぞれの手続きがどのようなもので、どのようなメリット・デメリットがあるのかを整理してみましょう。

自己破産とは?メリット・デメリットと影響

自己破産とは、裁判所に申立てて借金をすべて免除してもらう手続きです。借金から解放されるという大きなメリットがある一方で、

  • 信用情報(いわゆるブラックリスト)に10年近く登録される
  • 一部の職業に就けなくなる(士業・保険業・金融業など)
  • 家や財産をすべて手放す必要がある

といった生活への強い制限が伴います。

自己破産を検討したい方へ(補足)

自己破産には複雑な法的手続きが伴うため、具体的な検討を始める際は弁護士などの専門家への相談が不可欠です。状況に応じた最適なアドバイスを受けることが、適切な判断につながります。

経済的な事情で相談に踏み切れない場合は、法テラス(日本司法支援センター)という公的な支援制度があります。無料相談や弁護士費用の立替制度などを利用できる可能性がありますので、ぜひ一度公式サイトをご確認ください。

任意売却とは?競売との違いとメリット

任意売却とは、住宅ローンが返済できない状況において、債権者(金融機関など)の同意を得て不動産を売却する方法です。競売と違い、市場価格に近い金額での売却が可能で、

  • 競売よりも高く売却できる可能性がある
  • 引越し時期なども相談しやすい
  • 近隣に知られにくい

といったメリットがあります。

任意売却を検討したい方へ(補足)

任意売却では、依頼する会社によって、その後の生活設計が大きく変わる可能性があります。中には不誠実な対応をする業者もあるため、信頼できる会社を慎重に選ぶことがとても重要です。信頼と実績のある会社に相談することで、安心して次の一歩を踏み出すことができます。
任意売却依頼先の選び方はこちら

どちらが「より負担の少ない」選択か?

任意売却では、借金が完全になくなるわけではありませんが、残った債務も分割返済や債務整理で対応可能なケースが多く、生活の立て直しがしやすい傾向にあります。
精神的・社会的ダメージを抑えたい人にとっては、自己破産よりも負担を抑えることができる手段といえるでしょう。

任意売却をおすすめする理由

自己破産は、確かに借金を帳消しにできる強力な手段ですが、その分、生活や信用に大きな制限を伴います。

一方で、任意売却は「家を売る」という現実的な選択によって、より柔軟な再スタートを可能にさせる方法です。

この章では、なぜ任意売却をおすすめするのか、その主な理由を見ていきましょう。

信用ブラックでも家を手放せば借金が減る

任意売却を選ぶ人の多くは、すでに住宅ローンを滞納しており、信用情報機関に「事故情報(ブラックリスト)」として登録されている状態です。つまり、自己破産をしなくても、すでに信用情報には傷がついているわけです。

しかし、任意売却によって不動産を売却すれば、その売却代金はローンの返済に充当され、残債が大幅に減る可能性があります。全額返済に至らない場合でも、債権者と交渉することで、

  • 残債の分割返済(無理のない額での和解)
  • 債務整理(利息カット・減額交渉)

などが可能になり、自己破産せずに現実的な返済プランで組み直せるのが大きな魅力です。

生活への影響が少なく、家族への負担も抑えられる

自己破産を選ぶと、一定期間の職業制限(特に士業や保険業・金融業など)がかかる場合があります。また、官報に名前が掲載されるなど、精神的な負担も避けられません。

それに対して任意売却は、一般の不動産取引に近い形で進められるため、ご近所や職場に事情を知られにくく、子どもへの影響も最小限に抑えられます。

また、以下のような柔軟さも任意売却ならではの特徴です。

  • 引越し時期や新居探しの相談ができる
  • 生活再建のサポートを受けられる
  • 引越し費用を債権者が一部負担してくれるケースもある

    特に「家族がいる」「子どもの進学を控えている」といった方にとって、任意売却は生活のダメージを最小限に抑えるために有効な手段ともいえるでしょう。

    自己破産に比べて信用回復が早い場合も

    自己破産の場合、信用情報への登録は5年10と長期にわたり、クレジットカードの作成やローン契約は困難になります。

    一方、任意売却であれば信用情報への影響は5年程度で済むことが一般的です。(滞納の有無や延滞期間などによって個人差はあります)

    さらに、任意売却後に残債の返済を誠実に続けていれば、債権者からの評価も高まり、信用回復への道筋を早められる可能性もあります。実際に「5年以内に再び住宅ローンを組めた」というケースも報告されています。

    補足

    任意売却は、すべての問題を一気に解決する魔法の方法ではありませんが、自己破産と比較して「より生活に負担の少ない選択」になるのは事実です。人生を立て直すために、できるだけ影響の少ない方法を選びたい!そのような気持ちをお持ちの方にこそ、任意売却という選択肢を強くおすすめします!

    【体験談】自己破産ではなく任意売却を選んだ方の声

    「本当に家を手放すしかないのか」「自己破産するしかないのか」そう悩みながらも、任意売却という選択肢を知り、再出発に成功した方はたくさんいらっしゃいます。

    ここでは、株式会社いちとりで任意売却を経験された方の、実際の体験と率直な声をご紹介します。

    ■ 40代会社員男性|「家族に迷惑をかけずに済んだ」

    都内の中堅企業で働いていたTさん(当時45歳・会社員)は、会社の業績悪化により給与が大幅にダウンして、住宅ローンの支払いを2ヶ月連続で滞納してしまいました。生活費のやりくりは限界に達し、「このままでは競売・・・いっそ自己破産しかないのか」と考えたといいます。

    そのようなとき、インターネットで見つけた「任意売却」の情報が転機に!

    自己破産せずに、家を売却して債務整理できる方法がある」と知り、当社の無料相談を利用してくださいました。任意売却専門の当社が間に入ったことで、債権者との交渉もスムーズに進み、競売開始に至る前に任意売却が成立。売却後に残った債務は分割返済に応じてもらうことができ、自己破産せずに済みました。

    Tさんから寄せられた声

    家族には最後までこの状況を詳しく話せなかったんです。でも、任意売却で“自己破産はしなかった”という事実が、私にとって大きな支えでした。子どもの進学や将来にも影響を与えずに済んだのは、本当にありがたかったですね。

    ■ 50代女性|「再出発できたことで前向きに」

    Sさん(当時52歳・シングルマザー)は、離婚後に残った住宅ローンを一人で返済していましたが、体調不良が続き仕事が続けられなくなり退職。貯金もほぼ底を尽いてしまい、毎月のローン支払いが滞るようになりました。

    もう、家を手放すしかない。でも競売で強制的に売却されてしまうのは嫌。どうせなら自分の意思で決めたい」そう思い立って調べたところ「任意売却」という方法に辿り着いたそうです。

    当社で不動産を任意売却し、引越しのタイミングの交渉や新居探し、生活再建に向けた相談も丁寧にサポート。借金は一部残りましたが、提携弁護士を通じて債務整理を行い、今ではパートでお仕事をされながら落ち着いた生活を送られています。

    Sさんから寄せられた声

    “失うというより新しい人生を選んだ”という感覚でした。あのとき、任意売却を知らなかったら、きっと今でも後悔していたと思います。自分のペースで再出発できて、本当によかったです。

    補足

    任意売却を選んだ方の多くが「もっと早く知っていればよかった」と話しています。実際、「自己破産しかない」と思い詰めていた状況でも、任意売却という選択肢があることを知り、心に余裕が生まれたという声も少なくありません。

    任意売却は、住まいを手放す決断ではありますが、これからの生活を立て直すための前向きな一歩にもなります。住宅ローンの返済に悩んでいる方は、自己破産だけでなく、任意売却という選択肢についてもぜひ知っておいてください。

    このような人は任意売却を検討すべき!

    任意売却は、すべての人にとって最適な方法とは限りませんが、状況によっては自己破産よりも大きなメリットが得られる場合があります。

    この章では、任意売却を検討すべきタイミングや、おすすめしたい方の特徴などについてご紹介します。

    住宅ローンの滞納が始まったばかりの方

    住宅ローンの返済が遅れ始めたときは、実は任意売却を検討するのに最適なタイミングのひとつです。この段階であれば、金融機関と話し合いながら、比較的スムーズに売却手続きを進めることができます。対応が早いほど選択肢が広がり、競売を避けて前向きな再スタートを切ることも可能です。
    少しでも返済に不安を感じたら早めに専門家へ相談してみることをおすすめします。

    競売開始通知がまだ届いていない人

    すでに住宅ローンの滞納が始まっている場合でも、競売の開始決定前であれば、任意売却を選ぶメリットは十分にあります。
    競売が始まってしまうと、手続きに強制力が生じるだけでなく、売却価格が相場よりも下がってしまうケースも少なくありません。だからこそ、少しでも早い段階で動くことが、より良い条件での売却や、生活再建への第一歩につながります。迷っている方は、できるだけ早く専門家へ相談してみてください。

    家族や周囲に知られずに問題を解決したい人

    自己破産をすると、その情報は官報に掲載されるため、金融機関や勤務先に知られてしまう可能性があります。一方、任意売却は一般的な不動産売買とほぼ同じ流れで進むため、周囲に住宅ローンの事情を知られにくいのが大きな特徴です。
    なるべくプライバシーを守りながら問題を解決したい方にとって、任意売却は現実的で有効な選択肢となるケースが多くあります。

    任意売却の注意点も押さえておこう

    任意売却には多くのメリットがありますが、リスクや注意すべきポイントが全くないわけではありません。後悔しないためには、あらかじめ注意点を理解しておくことが大切です。

    それでは、代表的な落とし穴を確認しておきましょう。

    債権者の同意が必要

    任意売却は、売却してもローンを完済できない場合に行う手続きのため、金融機関や保証会社の同意が必要となります。そのため、交渉や手続きに精通した実績ある不動産会社に依頼することが、成功への大きなポイントです。
    専門家のサポートを受けながら進めることで、より良い条件での売却や、今後の生活設計にもつながりやすくなります。

    売却しても借金が残る場合がある

    任意売却後に住宅ローンの債務が残った場合、その金額には引き続き返済義務が生じます。しかし、多くのケースでは、金融機関と相談しながら無理のない返済計画を立てたり、債務整理で対応したりすることが可能です。
    不安に感じるかもしれませんが、一人で抱え込まず専門家に相談することで、希望に沿った解決策が見つかる場合も多くあります。

    悪質な業者に注意

    「債務がゼロになる」「自己破産せずに必ず解決」「引っ越し費用が〇〇万円保証される」など、あまりにも都合のよい内容で勧誘してくる業者には注意が必要です。
    任意売却は、法的な手続きや金融機関との調整が必要な繊細な取引であるため、実績があり、任意売却に精通した専門業者に相談することが成功への近道です。安心して手続きを進めるためにも、信頼できるパートナー選びがとても大切です。

    まとめ|自己破産の前に任意売却」という選択肢があります

    自己破産は、確かにすべての借金から解放される手段ではありますが、その代償は大きく、再スタートに時間がかかるのも事実です。
    任意売却なら、家を手放すことにはなりますが、より柔軟で、現実的な再建の道を選ぶことが可能です。

    「もう自己破産しかない」と思い込む前に、ぜひ一度、任意売却という選択肢を検討してみてください。あなたと家族の生活を守る、後悔しない判断ができるはずです。

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    株式会社いちとりは、東京都新宿区にある任意売却専門の不動産会社です。
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