今回は、住み続けることを条件に競売を回避したお話です。
本田さん(仮名)からご相談を受けたのは2018年夏でしたので、ちょうど2年くらい前になります。
都内で自営業を営んでいる本田さんは、体調を崩されたことが原因で仕事量が減り、収入減に・・・。
更に自営業ということもあり、一般的な住宅ローンの金利より高い金利でのお借入状況でしたので、仕事量が減ると同時に住宅ローンの返済、税金の支払いが滞るようになっていました。
毎月の生活に困った本田さんは、インターネットで当社を知り、電話で問い合わせいただいた後、改めて当社までご相談にいらっしゃいました。
本田さんのご希望は、「出来ることなら住み続けたいが返済し続けることは難しいと思うので、なるべく高く売却して、住宅ローンの残債を減らしたい」ということでした。
本田さんの希望を伺い、早速、「住み続ける方法」と「高く売却する方法」を同時に模索しながら任意売却を進めることとなりました。
高金利で住宅ローンを借りていた本田さんの返済額は、まだ借入時の半分以上も残っていました。
また、本田さんは多くの方々が陥りやすい、間違った選択をしてしまっていました。
それは、支払いが大変になった際、税金の支払よりも住宅ローンの返済を優先してしまうことです。
結果、本田さんは以前より何度も税金の滞納を繰り返していたため、役所からご自宅の差押をされてしまっている状況でした。
任意売却において税金の差押は、成功率に大きく反映してきます。成功率が変わるのです。
それでも当社では、借入先の金融機関、役所の担当者と話し合いを繰り返しながら、任意売却を続けていました。
そのような活動を続けていた最中、今度は金融機関に動きがあったのです。
「債権譲渡通知」
金融機関の応諾価格(この金額なら売却OKですよという価格)が相場より高くて任意売却が進んでいなかった状況に業を煮やした金融機関が、本田さんに対する債権(※1)をサービサー(※2)へ債権譲渡(売却)したのです。
(※1) 債権:住宅ローンを返済してもらう権利のこと
(※2) サービサー:法務大臣から許可を受け設立された債権管理回収会社
ですが、債権者が変わっても、私たちのすることは変わりません。
本田さんのご希望を叶えるため、引き続き新しい債権者と話し合いを行い、任意売却を進めていきました。
すると、何度も話し合いを続けているうちに、債権者から提案をいただきました。
それは、「そのまま住み続け、債権者にはできる範囲で少しずつ返済していく」というものでした。
本田さんの希望通りの提案だったのです。
すぐに本田さんへ報告し、住み続けていただくことになり、本田さんのご希望が叶うこととなりました。
もちろん競売申立もされておりません。
また役所へは、債権者との間で決まった内容を報告の上、再度、話し合いを行い、少しずつ支払っていくことで公売も行われないことになりました。
債権者が変わり、良い方向に動いた。
このような形で住み続けることもできるのだなと実感した事例でした。
さて、気になる当社の報酬はというと、0円です。
本田さんや債権者など、どこからもいただいておりません。
本当に0円です。
私たちの報酬は、任意売却が成功して不動産が売却できた場合、その売却金額の中から分配されることとなっています。
▶ 任意売却の費用について
今回は、任意売却ではなく、話し合いでの解決となったため、報酬は発生しないのです。
長く任意売却に携わっていると、このようなこともあります。
けれど、ご相談者様が喜んでくださったので、それだけで十分です。
今回のように、約2年という長期に渡って話し合いを行うケースもあれば、数日で決着をつける場合もあります。
ご相談者様の状況により様々ですが、住宅ローンの返済が少しでも苦しいと思った時には、できるだけ早くご相談をしていただくことをお勧めします。
いちとりは、「任意売却」を専門に扱う不動産会社です。
住宅ローンの支払いにご不安や心配のある方は、早めにいちとりまでご相談ください。
ご相談から任意売却による解決まで費用はかかりません。
ご希望に沿って問題を解決することができるよう、全力でサポートいたします。
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ご不安や心配もたくさんあるかと思いますが、勇気をもってまずはお気軽にご相談ください。