一般的に地面師(グループ)は、まず本当の所有者の土地や建物の名義を勝手に自分や仲間(共犯者)の名義に変えます。土地・建物の名義変更は所有権移転登記をすることで可能となります。
そして、この所有権移転登記をするためには以下の書類が必要になります。
ここまで緻密に、巧妙に、組織的に詐欺が実行されているのであれば、「これさえ気をつけていれば絶対に大丈夫!」という対策は、残念ながらないでしょう。地面師(グループ)は大抵、不動産や関連の法律を熟知したプロの詐欺師(グループ)です。巧妙な芝居で相手を本気にさせ騙していくのです。
ただ、完璧に見分けることはできなくても、不動産だけでなく、どんなに少額でもお金が動く取引については絶対に油断をしないということがポイントになると思います。
■ その場で返事をしない
■ 慌てて行動を起こさない
■ 受けた電話は一度切って折り返す対応をする
■ やって来た人にも一旦帰ってもらうよう応接する
・・・など、詐欺師全般に見受けられる「相手を急がせる」という詐欺師のペースに巻き込まれることなく、自分主体のペースで物事を進めていくよう心掛けてください。
今回、不動産に特化する詐欺を行う「地面師」についてお伝えしてまいりましたが、地面師(グループ)も日々進化しています。上記に記載したような手口は、少し前までは彼らのやり方の王道でした。
しかし最近は、様々な準備が必要となる「不動産を一度自分たちの名義に置き換える」という面倒な方法は取らず、相手(ターゲット)に直接「自分が本当の所有者だ」と偽って本人になりすまし契約を行い、契約金や手付金などを搾取する手口が増えてきているようです。また、本当の司法書士や弁護士などがメンバーの一員となっているような悪質なケースもあったりしますので、不動産の取引を行う際には細心の注意を払うようにしてください。
被害に遭ってからでは遅いです。お互い気をつけていきましょう!
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