任意売却と競売の違いとは?ローンの支払いが滞った際の手段について
住宅ローンの支払いが滞ると、いずれ所有不動産は競売にかけられます。
そして、競売を回避するための手段のひとつに、任意売却があります。
では、「任意売却」と「競売」では、どのような違いがあるのでしょうか?
競売物件の特徴
所有不動産が競売物件になると、物件の情報は裁判所が作成した資料(現況調査報告書・評価書・物件明細書)に記載されている内容を閲覧するか、不動産競売物件情報サイト(BIT)に掲載されている内容から収集するしか方法はありません。
また、競売物件は、原則的に建物内を見ることが出来ない決まりとなっています。購入希望者は限られた情報の中で購入判断をしなければならず、必然的に市場相場価格より安くなる可能性が高くなります。
さらに、情報が公開されると、購入検討者が直接自宅に訪ねてきたり、周辺をウロウロしたり、酷い場合には近隣に聞き取り調査を行ったりするケースもあるようです。
任意売却物件の特徴
任意売却の場合には、債権者の同意を得ることで通常の不動産売買と同じ方法で売却活動ができます。近隣に状況を知られることもなく、購入希望者は内見できますので、市場相場に近い価格で売却が可能となります。
また、任意売却では、そのまま住み続ける方法(リースバック)や引越し費用を捻出させる方法なども検討できますので、新たな人生プランも立てやすくなります。
任意売却は、競売に比べて多くのメリットがありますので、検討する価値は高いと思います。
但し、実務的に競売入札日の前日までに全ての作業を終了させなくてはいけないという時間的制約があるのでご注意ください。
住宅ローンの支払いが苦しいときは
既に滞納されている方は勿論のこと、現在はまだ差押や競売申立てをされていない段階でも、住宅ローンの支払いに不安を感じている方は、一度、任意売却の専門家に相談されることをお勧めします。
任意売却を行うのであれば、時間は多いほうが解決に向けての選択肢が広がります。
今の生活から新しい人生に一歩踏み出したいと思われている方は、できるだけ早めにご相談ください。